40代の危機感と、僕が変えた「新しい働き方」

こんにちは、森翔吾です。

先月、41歳になりました。

40代に途中し
1年以上が経過したわけですが
正直に言うと、

「うわ、体が急にガタッと来た…」

みたいな極端な衰えは
まだそこまで感じていません。

・息切れして階段が登れないとか
・急に腰が立たなくなったとか

そういう分かりやすい
老化エピソードも
今のところはないです。

でもね。

「じわじわと確実に来てるな…」

と感じるところがあって。

それが、

「目の疲れ」と「肩こり」

です。

目次

40代になって本当にキツくなってきたところ

僕はほぼ一日中
パソコンの前にいる仕事スタイルです。

動画編集をしたり
ブログを書いたり
調べ物をしたり。

気がつくと、

ずーっとモニターと
にらめっこしている時間が続きます。

その結果として40代に入ってから
はっきり自覚し始めたのが、

・近いものが、ちょっと見えづらい
・夕方になると、目がかすむ
・その影響か肩こり、首こりが…

という「目 → 肩こりコンボ」です。

ここ半年くらいで、

「これはさすがにマズいな」

と思いはじめ
ヒアルロン酸ナトリウムやタウリンが入った
とろみのある目薬を使い始めました。

乾燥を防いでくれて
目の表面を保護してくれるような
タイプのやつですね。

それくらい、

パソコン前に張り付いて
仕事し続けるライフスタイルが
40代の体にはかなりキツくなってきた。

素直にそう感じています。

20代の頃は、

多少徹夜しても目が
ショボショボするくらいで済んでいたし、

30代でも、

「まあ、このぐらいなら大丈夫でしょ」

と、あまり気にしていませんでした。

でも、

40代に入ってみると
さすがに、

「この生活をあと10年続けるのは無理だな」

と、現実的な危機感が出てきます。

もともと僕はかなり内向的で、
大勢でワイワイするより
ひとりで静かに考えていたいタイプです。

だからこそ余計に、

・気づいたら、一日中イスに座りっぱなし
・移動は家とスーパーだけ
・画面を見ている時間が、1日10時間以上

みたいな生活が、普通になっていました。

このままいくと、

「気持ちは前向きなのに、体がついてこない40代後半」

が、かなりリアルに見えてきた。

これが、僕の中での最初の
「40代の危機感」でした。

 

40代の「罠」と「本当の資産」

そんな年齢を感じはじめたからか?

・「40代でやるべきこと」
・「40代からの人生戦略」
・「40代は最後の分かれ道」

YouTubeも本もブログも
とにかく「40代コンテンツ」が
目につくようになりました。

内容自体は、どれも
「なるほどな」と思うし
ちゃんとしたデータや経験に
基づいているものも多いです。

ただ、

一番危険なのは、

「そこに書かれている“正解”が
自分にそのまま当てはまる」

と、思い込むことなんですよね。

人にはそれぞれ
全然違う前提があります。

・外向的か、内向的か
・お金が最優先なのか、共感や人間関係が最優先なのか
・子どもがいるのか、いないのか
・既婚なのか、独身なのか
・日本に住んでいるのか、海外にいるのか

こんな具合に
これだけ条件が違うのに、

「40代はこうするべき!」

という一つのテンプレに
自分をねじ込もうとすると
ほぼ確実にどこかでムリが出ます。

たとえ、

それらのアドバイスに従ったとしても
頑張れば頑張るほど
燃え尽きるか、違和感でしんどくなる。

そんなことも少なくないはず。

それが、「情報の罠」だと感じています。

じゃあ、何を信じたらいいのか?

僕がたどり着いた答えはシンプルで、

「40代の本当の資産は
ネットの情報(クラウド)じゃなくて
 自分の脳みそに溜まった40年分の経験だ。」

ということです。

・成功したこと
・失敗したこと
・モヤモヤしたこと
・うまくいった人間関係
・こじれた人間関係

など。

それら全部が、

「自分専用の取扱説明書」

みたいに脳の中に蓄積されています。

でも、

多くの人はスマホばかり見ていて、

自分の脳にアクセスする時間
=自己分析の時間

を、ほとんど取っていないと感じます。

だから、せっかくの経験値が
まったく活用されていない。

情報は山ほど持っているのに、

「自分の成功パターン」

もしくは、

「避けるべき失敗パターン」

が分からないから
いつまでも迷子になる。

これが、

40代以降の人生が「分かれ道」になる
本当の理由じゃないかと僕は思っています。

 

僕が変えた働き方──歩きながら仕事するワークフロー

そこでまず僕が変えたのは、
ワークフローそのものでした。

以前のスタイル(限界が見えた働き方)

・1日中パソコンの前に座りっぱなし
・ネタ出しも、構成も、執筆も、全部PCの前
・ジムに行っても、ランニングマシンが退屈で続かない

このスタイルが
いよいよ限界になってきた。

そこで僕は、

3万円のAIボイスレコーダーを
導入しました。

新しいスタイル(運動と仕事を両立させる)

・毎日 1〜2時間、散歩をする
・その間に、その日のテーマについてひたすら喋る
・帰ってきたら、AIが文字起こししてくれたデータをPCで「整形」するだけ

つまり、

「座って考える仕事」から
「歩きながら考える仕事」に切り替えた
ということです。

ロシアの冬はマイナス20度とかで
散歩するだけでも
修行みたいな日もあります。

それでもなお、

「PCの前から離れる時間を
意図的に作る価値」

は、めちゃくちゃ大きいと感じています。

実際にやってみて感じたメリットは
かなり多いです。

このスタイル変更で得られたもの

・画面を直視している時間が減るので、眼精疲労が軽くなる
・座りっぱなしじゃないので、肩こりや腰への負担が減る
・外の景色や街の雑音が、アイデアの刺激になる
・タイピング地獄から解放されて、仕事のストレスが減る
・体を動かすことで、メンタルも安定する

そして、

これは自分でも意外だったんですが、
AIボイスレコーダーを導入したことで
結果的に「作業時間の圧倒的な短縮」
にもつながりました。

散歩しながらネタ出しと
下書きを一気に終わらせてしまうので、
PCの前では「整える作業」だけで済みます。

できあがる文章も、決して悪くない。

むしろ、

歩きながら喋っている分だけ
熱量や本音がそのまま
乗りやすい感覚があります。

たぶんこのあたりで、

「いやいや森さん、それは

あなたが自由に働けるからでしょ」

と感じた方もいると思います。

会社勤めで、電話対応があって

席からそうそう離れられない。

職場でひとりブツブツ音声入力なんて
現実的じゃない。

その感覚は本当に
その通りだと思います。

そもそも僕が散歩や
ボイスレコーダーを取り入れたのも、

「意識高く生きよう」

と思ったからではなくて、

・パソコンに張り付きっぱなしが、体力的にきつくなってきた

・同じやり方のままだと、どう考えても長く続かない

というところまで
来てしまったからです。

だからこそ今は
効率化って、

「誰かのやり方をそのまま真似すること」

じゃなくて

「自分の負担を少しでも
減らす構造を見つけること」

なんだなと感じています。

たとえば会社勤めの方なら、

  • 昼休みにビルの周りを1〜2周しながら、今日いちばん大事なタスクだけ頭の中で整理する

  • 始業前の5分で「今日やらないことリスト」をメモしておく

  • 退勤前の5分で「明日の自分へのメモ」を1〜2行だけ書いてから帰る

こんな小さな工夫だけでも、

・頭の中がごちゃごちゃのまま1日が始まる

・その場しのぎで対応して、いつも後手に回る

という状態から
少しずつ抜け出していけます。

ボイスレコーダーじゃなくてもいいし

散歩に1時間使えなくてもいい。

「今の働き方のルールの範囲内で
どこに余白をつくれるか」

ここに真剣に目を向けてみるだけでも

仕事のしんどさは少しずつ変わっていきます。

・・・

話がそれてきたので
戻しますが…

僕がAIボイスレコーダーを
フル活用したことで得られた
大きな恩恵。

それは。

今までは子どもを保育園へ
迎えに行く時間が
いつもギリギリだったのが、

今は少し余裕を持って
迎えに行けるようになりました。

帰宅してからも、

「仕事がまだ終わってないから
ちょっと待って…」

ではなく
子どもたちと一緒に遊ぶ時間を
ちゃんと確保できるようになった。

でもね、

今まで何年、十数年と続けてきた
仕事するスタイルを変えるのって
正直かなり勇気がいります。

「このやり方で本当に大丈夫か?」

という不安もあったし
3万円のボイスレコーダーを買うのも
僕にとっては小さくない決断でした。

でも、

思い切って変えたことで、

・体の負担が減る
・仕事の効率が上がる
・家族との時間が増える

という、思わぬ副産物までついてきた。

40代でワークフローをいじるのは
正直、怖い部分もあります。

でもそこにメスを入れると
想像以上にリターンが
大きいなと感じています。

さらに、

睡眠にも影響が出てきました。

僕は明らかにロングスリーパー側で
7〜8時間以上は寝ないと
頭が回らないタイプです。

40代に入ってからは、

「短くても何とかなるでしょ」

とやっていた頃のノリは
完全に通用しなくなりました。

だからこそ、

・散歩で体を動かして眠りの質を上げる
・糖質・砂糖・小麦を少しずつ減らす
・サプリやプロテインも賢く使う

こういう地味なところから
体力と仕事のバランスを
取りにいっています。

 

自分の「成功パターン」を見つける自己分析

散歩の時間は
ただの運動ではありません。

僕にとっては、

「自分の人生のログを読み返す時間」

でもあります。

歩きながら
過去の自分を振り返ります。

・どんなときにうまくいっていたか
・どんなときに燃え尽きていたか
・どんな人と一緒にいると調子がいいか
・逆に、誰といるとメンタルが削られたか

そんなことを、延々と考えています。

 

「お金ガツガツ系」に違和感を覚えた話

昔、「お金ガツガツ系」の
起業家セミナーにも
何度か参加したことがあります。

気合いの入った起業家たちが集まって、

・年収1億!
・毎日メルマガ!
・毎日YouTube更新!

みたいな世界観が共有されている場です。

リスペクトはしています。

ただ、

参加してみて
ものすごい違和感を覚えました。

「ここは、自分の居場所じゃないな」

と。

そこで気づいたのは
僕は、

「お金への執着」

これをエンジンにすると
必ずどこかで燃え尽きるタイプだ

ということでした。

 

僕の「成功パターン」はお金じゃなかった

逆に、僕が一番
パフォーマンスが上がるのは、

・面白い人と出会って
・じっくり話をして
・何か一緒に面白いことをやる

みたいな、

「人とのつながり」や「共感」

があるときです。

その結果として
お金が後からついてくる。

この流れだと、いくらでも頑張れる。

まとめると、

僕の成功パターンや上手く行ったのは、

「お金が目的」だと続かないけど
「人とのつながり」「共感」が目的だと
結果的にお金もついてくる。

これでした。

40代になれば誰だって
こういうパターンが
必ずどこかに見えてきているはずです。

問題は、それを言語化する時間を
ちゃんと取っているかどうか。

 

人間関係と自己責任を、40代で一度整理する

もうひとつ、

40代で避けて通れないのが
人間関係と自己責任の整理です。

捨てるべき人間関係

正直に言います。

・会社の愚痴ばかり言う人
・自分の不幸を上司や政治や時代のせいにしている人
・あなたの夢を馬鹿にする人

こういう人たちと
深く関わり続けると間違いなく
自分の思考も引きずられます。

最初は、

「聞いてるだけ」のつもりでも
いつの間にか同じような言葉を
自分も使い始める。

そうすると、

・行動するエネルギーが削られる
・新しいことにチャレンジする気力が奪われる
・常に「誰かのせい」にしたくなる

というループに入ります。

ここは、はっきり
線を引いたほうがいいと
僕は思っています。

 

選ぶべき人間関係

逆に、40代から大事にしたいのは、

・将来に希望を持っている人
・ポジティブだけど地に足がついている人
・「この人の生き方、リスペクトできるな」と思える人

こういう人と話しているときって
不思議と疲れを忘れるんですよね。

脳がワクワクして
幸せホルモンがドバドバ
出ているような状態。

自分の人生を前に進めてくれるのは
間違いなくこちら側の人たちです。

 

自己責任という「ハンドルの持ち主」を確認する

ここで出てくるのが
自己責任の話です。

僕自身は、かなり強めの
自己責任マインドで生きてきました。

詐欺にあって、大金を失ったときも、

・「あの人が悪い」とは言わなかった
・その人をここまで信用した、自分の“見る目のなさ”を反省した
・相手がズルできる環境を作ったのは、自分だと受け止めた

もちろん、

ショックは大きかったです。

ネガティブな感情にも
何度も飲み込まれました。

それでも最終的には、

「ハンドルを自分に戻す」

という選択をしました。

ここで大事なのは、

「誰かを責めるな」

という道徳の話ではなく、

「他人にハンドルを握らせたままだと
 人生がずっとしんどいままになる。」

という、冷静な構造の話です。

・会社のせい
・上司のせい
・国のせい
・時代のせい

そう言いたくなる気持ちも
もちろん分かります。

でも、

その状態のままだと
自分で人生を調整できる余地が
どんどん減っていきます。

だから40代で一度、

・自分は何に怒っているのか
・何を誰のせいにしているのか
・それは本当に「自分ではどうにもできないこと」なのか

ここを冷静に棚卸ししてみる価値は
かなり大きいと思います。

自分の不安に気づけている時点で、もう一歩進める

ここまで、

・体の変化の話

・働き方を変えた話

・人間関係や自己責任の話

なんかを、あれこれ書いてきました。

細かい話はいろいろあっても

結局のところ僕が一番伝えたいことは
すごくシンプルです。

それは、

「いま不安やモヤモヤをちゃんと
自覚できている時点で
まだ何度でも立て直せる」

ということです。

危機感を覚えること自体が
実はとても健全なサインなんです。

その感覚があるというだけで
もう一度立て直せる余白がちゃんと
残っているということでもあります。

ここで、

ひとつだけ前提を共有させてください。

僕がこの話を書いている相手は、

「もっとよく生きたい」

「もう一段深く、自分の人生を理解したい」

そんな思いを心のどこかで
手放せないでいる人です。

これまで積み上げてきたものがあって
それでもふとした瞬間に、

「この先、どう歩いていけばいいんだろう?」

そんなモヤモヤが胸に残る人。

年齢は関係なく
そういう状態の人たちです。

そして、

その感覚をちゃんとキャッチできているなら
それは「まだ間に合う」という
確かな証拠なんですよね。

何も感じなくなったときの方が
ずっと怖い。

不安だろうが焦りだろうが、

「今の自分を変えたい」

という気持ちがあるかぎり
人は何度でも軌道修正できます。

ここで大事なのは
年齢でも、経歴でもなくて、

「自分の脳にアクセスし直すこと」。

自分だけの成功パターンや
回復パターンというのは、

外にあるものじゃなくて
これまでの人生の中に
必ずヒントが落ちています。

そこに触れ直すことができれば
立て直しは思っているより
ずっと早く進みます。

今日からできる、ほんの小さな一歩

最後に、

「最初の一歩として本当にシンプルで
誰でもできること」

をひとつだけ置いておきます。

スマホを家に置いて
ひとりで30分だけ歩く。

たったこれだけです。

イヤホンをつけてもいいし
何も聞かずに歩いてもいい。

大事なのは、

・歩きながら自分の頭の中を少しだけ自由にさせること

・過去の成功や失敗をゆっくり思い出してみること

・「なんであの時はうまくいったんだっけ?」と自分に問いかけてみること

その時間は、

「自分の脳にアクセスし直す」

ための入り口になります。

人生を立て直したいときは
大きな行動よりも
こういう小さな時間の積み重ねのほうが
後々、とんでもない変化を生みます。

焦らなくて大丈夫です。

まだ遅くありません。

あなた自身の中にあるパターンさえ掴めれば
ここからいくらでも人生は作り直せます。

今日この文章を読んでくれたことが
その一歩の始まりになれば嬉しいです。

本当にありがとうございます。

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