「週4時間」だけ働く。僕が海外移住を目指した原点の本(ティモシー・フェリス著)

こんにちは、森翔吾です。

このブログを書いている僕は
最近、41歳になりました。

ロシアに移住して
家族との時間を大切にしながら
場所に縛られずに仕事をしています。

朝早くに家を出て夜遅くに帰ってくる
そんなサラリーマン時代からは
想像もつかないライフスタイルです。

多くの人から、

 「どうしてそんな生き方ができるんですか?」

と聞かれることがあります。

その原点をたどっていくと
間違いなく「ある一冊の本」
に行き着きます。

それが今回紹介する

ティモシー・フェリス著
「週4時間」だけ働く。

です。

僕がこの本に出会ったのは
約8年間の東京でのサラリーマン生活に
終止符を打った直後。

会社を辞めて数ヶ月経った頃
東京の丸の内にある丸善で
この本を手に取りました。

「週4時間だけ働く?」

タイトルを見た瞬間
正直、

「うさんくさい」

と思いました。

でも、

中身をパラパラとめくって
僕はとんでもない衝撃を受けました。

「こんな働き方、こんな生き方がありえるのか?」

あの時の衝撃は
今でも鮮明に覚えています。

・・・

ということで今日は
僕の人生の方向性を決定づけた
この本について。

僕自身の経験を交えながら
徹底的に語っていこうと思います。

人生をより良くしたい

そう思っているすべての人に
届いたらいいなと思います。

 

目次

そもそも「週4時間」だけ働くってどんな本?

まず 「読んだことないよ」という方のために
この本が何を言っているのか
簡単に要約しますね。

この本では、

従来の働き方をする成功者を、

「オールドリッチ」

新しい働き方を実践する成功者を、

「ニューリッチ」

と定義しています。

  • オールドリッチ(古い金持ち)

    • 「お金」を最優先にして、定年退職するまで働き、老後に引退(楽しみを先送り)する人々。

  • ニューリッチ(新しい金持ち)

    • 「時間」を最優先にして、場所に縛られず、「ミニリタイアメント(短い引退)」を繰り返しながら人生を楽しむ人々。

そして、

ニューリッチになるための
具体的な4つのステップとして
「DEAL」というフレームワークを
提唱しています。

  • D (Definition = 定義)
    従来の成功の定義を捨て、自分が本当に望むライフスタイルを定義する。

  • E (Elimination = 捨てる)
    80対20の法則(パレートの法則)を使い、成果の出ない8割の無駄なタスクや情報を捨てる。

  • A (Automation = 自動化)
    自分が働かなくても収入が入る「仕組み(ミューズ)」を作り、アウトソーシングなどで自動化する。

  • L (Liberation = 解放)
    会社や場所から「解放」され、どこでも仕事ができる状態を作る。

ざっくり言うと、

「ムダなこと全部やめて 働く時間を極限まで減らし 仕事は外注や仕組み化で自動化して あとは好きなことして生きようぜ!」

という本です。

これを聞いて
あなたはどう思いましたか?

ちなみに、

米国&日本ののアマゾンを見てると
この本を読んだ人からは
いろんな声が上がっていますが
特によく聞くのが、

「そんなの理想論だ」

「全員が週4時間しか働かなかったら 社会インフラは誰が支えるんだ?」

「日本社会じゃ絶対に無理」

「自動化なんて特別なスキルがないと できるわけないだろ」

こういう批判や悩みが出てきて
賛否が大きく別れているようです。

ぶっちゃけ、

僕もその気持ちめちゃくちゃ分かります。

僕自身、最初に読んだ時も、

「これは万人受けする本じゃないな」

と直感しました。

ハッキリ言って
書いてあることの半分以上は
普通の人には実行不可能です。

それにこれは多くの人が指摘してますが、

翻訳がかなり微妙(笑)

直訳調で何度も読み返さないと
頭に入ってこない部分が多々あります。

おまけに 、

「荷物を捨てて身軽になれ」
「ミニマリスト的な生活をしろ」

って提唱してるくせに

本自体が辞書みたいに
めちゃくちゃ分厚い(笑)

海外へ持ち出すのが
大変すぎるだろっていう。

でも 僕はこの「矛盾」も含めて
この本がいいなと思ったんです。

 

この本の「ヤバさ」は著者のエリート自慢じゃない

読者の批判で
もう一つ多いのがこれです。

「著者のティモシー・フェリスはアイビーリーグ(アメリカの超エリート大学)出身で 事業売却も経験してる 典型的な成功者だ」

「平凡な自分とは持ってる才能が違う」

これもその通りです。

僕も最近は イーロン・マスクとか
優秀すぎる人の本は
あまり参考にしないようにしています。

なぜなら、

持ってる才能が違いすぎるから。

感化はされるんだけど、

「じゃあ明日から何する?」

ってなった時に
参考にならないことが多いんです。

そのため
具体的なお金の金額で例えると、

資産1000億円とかじゃなくて
多くても資産1億円とか
もっと身近な成功者のやり方を
参考にすることが多いですね。

じゃあなんでそんな僕が
このエリートが書いた本を
「原点」だなんて言ってるのか?

それはこの本に書かれている
「具体的なノウハウ」を
真似したかったからじゃありません。

僕が衝撃を受けたのは
たった一つの事実。

「こういうライフスタイルを
本気で目指して実現してるヤツがいる」

この「可能性」そのものだったんです。

サラリーマン時代になったばかりの僕は、

「朝5時に家を出て 夜9時に帰ってくる」
(これは僕の父親の姿でもありました。)

それが当たり前だと思っていました。

でも この本は 「自動化」と「解放」
という概念で 僕の固定観念を
ぶっ壊してくれました。

「自分がその場にいなくても 仕事が回る仕組みを作る」

「一箇所に固定されない ライフスタイルを選ぶ」

このマインドセットに触れたことが
僕の人生が大きく変わる
分岐点になりました。

僕が「自動化」と「身軽さ」を徹底した結果

「こんな働き方もありえるのか?」

この本からそのイメージを受け取った僕は
退職後に始めた物販ビジネスで
この考え方を徹底的に実践していきました。

最初は国内の企業から仕入れて
国内で売る普通の物販でした。

でも、

すぐに気づいたんです。

「これじゃあ サラリーマン時代と変わらないな」

日本の仕入先に毎週会いに行ったり
仮に日本の会社に出向したりしたら
結局「場所」に縛られる。

これじゃダメだ。

僕はティモシー・フェリスの教えを
実行に移すことにしました。

(無意識レベルだったかもしれませんが
当時抱いたとにかく身軽に
という考えを元に。)

ステップ1:取引先を海外へ

まず仕入れ先を国内からすべて海外へ
思い切って切り替えました。

ステップ2:「自動化」の構築

ここが一番のキモです。

僕はこの本で学んだ通り 、

「自分がいなくても回る仕組み」

を作ることに全力を注ぎました。

「海外セラー」 + 「日本の外注倉庫拠点」 + 「Amazon FBA(倉庫・発送代行)」

こんな感じ。

僕がどこにいたとしても
注文から販売、発送まですべて
完結できる仕組みを作ったんです。

ステップ3:「解放」の実践

自動化の仕組みが回り始めたら
もう僕は日本にいる必要がなくなりました。

そこからはとにかく海外へ飛び立ちました。

ニューヨーク、ロサンゼルス メキシコ
ドバイ(当時妻が働いてた)
フィリピン、マレーシア シンガポール
ヨーロッパ…

→関連記事:
自称自分探しの旅、ノマドワークしてきた国、街まとめ

気づけば 1年のうち半年は
海外で生活していました。

海外拠点に活動している
成功した起業家のセミナーにも
参加したしりました。

この時期、僕がとにかく意識したのは、

「身軽に、一箇所に固定されないこと」

です。

ぶっちゃけ、

「日本のあの会社と取引すれば
めちゃくちゃ儲かりそうだな!」

って話は山ほどありました。

でも、

そのために頻繁に日本で
打ち合わせが必要なのは微妙だ
そう考え僕はその話を断りました。

正直 、

「もったいねぇ〜」

って思ったことも
たくさんありましたよ。

ただその目先の欲を
僕は「我慢」しました。

なぜなら、

僕が欲しいのは一時的な大金じゃなくて 、

「どこでも住める自由」

だったからです。

その結果が今の僕ライフスタイルに
繋がっています。

もちろん、

この道中は平坦な道のりではありません。

幾度となく詐欺にあい
パートナーに裏切られ
大きなお金を失った…

という大変な思いをした時期もありました。

でも、

あきらめずに続けた結果
なんとか形を作ることができました。

様々な苦労はありましたが
あの時「自由」を最優先したおかげで
僕のフットワークは劇的に軽くなりました。

今、僕はロシアに住んでいますが
例えば明日 、

「タイへ移住してくれ」

って言われたら多分OKします。

家族それぞれのバックパックに
荷物を詰め込んで、

ロシアの家の水道の元栓をしめて
鍵をしめる。

冷蔵庫の中身だけは問題だけど 。笑

普通に3ヶ月でも1年でも
タイで生活できる自信があります。

もちろん、

タイはあくまでも一例で
大きなチャンスやメリットがあれば
の話ですけどね。

僕ら夫婦の認識は同じなんです。

「面白そうなものには飛びつけ。」

だから妻を説得する必要もありません。

「明日からタイへ行くよ。
どれくらいいるか分からない。
でもすごく大きなチャンスなんだ。
準備して!」

これでOKです。

以前、

過去のブログにも書いたけど

→過去記事:
「思い立ったら即出発!」突発的家族旅行で気づいたこと

こんなこともありました。

マイナス20℃の凍えるロシアの冬に
急に常夏のYoutube映像を見て
海が眺めたくなったんです。

僕「ドバイ行く?」

妻「いつ?」

僕「あと6時間後」

妻「。。。」

妻「もちろんOK!いいね!」

ってことが。

ぶっちゃけ、

これは「訓練」なんですよ。

いかに柔軟にこの世界で生きていくか
っていうね。

僕の働き方もこの「自由度」を軸に
進化してきました。

  1. 国内仕入れ物販(自由度 低)

  2. 海外仕入れ物販(自動化)

  3. ブログでの発信、コンサル

  4. Youtube、不動産投資

  5. 自由度が高いドバイで会社設立

とにかく意識したのは時間的
そしてある程度、金銭的に
「自由」になること。

この考えは今でも全く変わっていません。

 

このライフスタイルで得た「最大のベネフィット」

じゃあ、

このライフスタイルを実現して
何が一番良かったか?

それは、

子どもたちと一緒に過ごせる時間が
圧倒的に多いこと。

もう、これに尽きます。

僕の父親もそうでしたが
朝6時に家を出て夜9時に帰ってくる
こういうのが当たり前の父親像でした。

(週末はしっかり遊んでくれたので
育児に参加しないイメージは
なかったですけどね)

でも、

それって平日はどういうことかと言うと、

「朝は子どもが起きる前に家を出て
夜は子どもが寝静まった後に帰ってくる」

ということです。

つまり、

平日は「寝顔」しか見られない。

僕としてはそれがなんとなく
嫌だなって感じてたんです。

だってさ、

子供が小さい時期なんて
本当に一瞬じゃないですか。

昨日までできなかったことが
今日急にできたり
変な言葉を覚えてきたり。

そういう、

「決定的な成長の瞬間」

って、全部平日(日常)に起こるんです。

その瞬間を、僕は見逃したくなかった。

サラリーマンだったら
絶対にできなかった、

「平日の昼間に一緒に公園に行く」

とか、

「誰よりも早く保育園へ
子供を迎えにいってあげる。」

とか。

そういう何でもない日常を
今は当たり前に過ごせています。

もちろん、

育児ってめちゃくちゃ大変ですよ。

四六時中一緒にいれば
だだこねたり言うこと聞いてくれないと
イライラするし。

「は〜、早く寝てくれよ!」
「ちょっと一人にしてくれ!」

って思うことだって
今でもよくあります。笑

でも、

長い目で後から思い返してみると
そのイライラした記憶なんて
どうせ薄れていくんです。

それよりも、

「一緒に時間を過ごした」

という事実のほうが
何倍も価値がある。

今のライフスタイルを実現して得た
一番のベネフィットは
間違いなくこれですね。

子どもたちが独り立ちする20年後、

「ああ、あの時しっかり向き合えてよかったな」

って、心から思うはずです。

きっとね。

 

まとめ:この本は「やり方」を真似する本じゃない

長々と僕の経験談を
語ってしまいました。

僕が言いたいのは、

「週4時間」だけ働く。

は具体的なノウハウを
そのまま真似する本じゃない
ってことです。

(というか翻訳がアレだし
著者がエリートすぎて
真似できません。 笑)

この本の本当の価値は
読者の悩み 、

「日本では無理」
「スキルがないと無理」

そういう固定観念に対して、

「いや、こういう生き方もあるよ」

という “選択肢” を強烈に
示してくれることです。

いきなり週4時間は無理でも、
(僕も労働時間は短くない。)

「この作業 自動化できないかな?」

「この仕事、場所に縛られなくても
できるんじゃないか?」

そう考える「クセ」を
持つことが大事なんです。

僕も最初は平凡なサラリーマンでした。

でも、

この本が「原点」になって
少しずつ行動した結果
今のライフスタイルがあります。

もしあなたが今の人生を、

・よりよくしたい
・何かを変えたい

と本気で思っているなら
一度 この「劇薬」のような本を
手に取ってみることをおすすめします。

翻訳は微妙ですけどね。笑

最後まで読んでくれて
ありがとうございました。

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