6歳に「給料」を払ってみたら、一気に「勉強ブーストモード」になった話

森翔吾です。

今日は、

子育てにおいて
多くの親御さんが
頭を抱えるであろうテーマ、

「子供の勉強へのモチベーション」

と、

「マネー教育」

について。

現在進行形で
我が家が実践している、

ちょっと変わった
実験の話をしようと思います。

タイトルを見て、

「えっ、6歳の子に
給料を払ってるの?」

と驚かれた方も
いるかもしれません。

あるいは
内容を予想して、

「勉強をご褒美で
釣るなんて良くないんじゃない?」

と眉をひそめた方もいるでしょう。

正直に言えば、

僕自身も最初は迷いました。

「これが正解なのか?」

と自問自答しながらの
手探りのスタートでした。

でも、

結論から言います。

このシステムを導入してから
娘の目の色が変わりました。

そして何より、

ただ勉強するだけでなく、

「お金の価値」や
「使い方の戦略」を、

肌感覚で学び始めているのです。

これは単なる
「ご褒美作戦」
ではありません。

ロシアという異国の地で、

生き抜く力を身につけさせるための
我が家なりの、

「生活に埋め込んだ教育実験」

なのです。

なぜ僕が、

勉強した娘に
「課金」をさせるのか?

そして、

高額な習い事を即座に辞めてまで
僕が本当に投資したい
「教育」とは何なのか?

今日はその全貌を
包み隠さずお話しします。

 

目次

ロシアの小学校は「予習」が前提?我が家の直面した壁

まず、

前提として知っていただきたいのが
ここロシアの教育事情です。

僕には保育園の年長、6歳になる
長女・ソフィアがいるのですが、

来年から入学する
現地の学校事情を聞いて
驚愕しました。

「学校で教えてくれる」
は甘え?

日本では、

小学校に入れば
ひらがなの読み書きから
丁寧に教えてくれますよね。

「学校に行けば
先生がなんとかしてくれる」

という安心感があります。

しかし、

ロシアは違います。

もちろん、

学校や地域にもよると思いますが、

僕らが現地で生活し
他の親たちと接する中での
まぎれもない「現実」として、

こちらの学校は、

「ある程度の基礎ができている前提」

で授業が進んでいます。

実際、

入学前からすでに
読み書きや計算の予習を
バッチリ済ませてくる子がほとんどです。

さらに、

直面せざるを得ない
衝撃的な事実があります。

現地の小学校では、

ロシア語がまともに話せない子が
クラスに約3割も
存在しているのです。

これは単に「語彙が少ない」
というレベルの話ではありません。

現実に起きているのは、

わずか1〜2行の短いポエムすら
覚えられない子供たちが、

幼稚園の年長の時点ですでに
3割近くも存在している……

という、

非常に厳しい教育格差です。

そして、

この「ポエムの暗記」は
6歳から始まるわけではありません。

なんと、

3歳のクラスですら
すでにポエムを覚える課題が
課されています。

実際、

年少クラス3歳の次女・アマヤも
今まさに、園でポエムを
覚えさせられています。

正直、3歳ですから
本人は言葉の意味なんて
1ミリも分かっていないでしょう。

でも、

意味が分からなくても、

「とにかく暗記して、口に出す」

それがロシアにおける
教育の当たり前の
スタートラインなのです。

日本人からすれば、

「3歳や幼稚園でポエムの暗記なんて
早すぎるんじゃないか?」

と思うかもしれません。

しかし、

僕らが直視している現実として、

これが「教養」の
最低ラインとなっており、

家庭でどれだけ努力してきたか?

その差が、

小学校入学初日から
「残酷な格差」となって
ハッキリと現れます。

そんな「予習前提」の空気が、
逃れようのない現実として
僕たちの目の前にあるのです。

そんな環境の中に、

ソフィアは
5歳まではロシア語が
母国語でしたが、

半年間日本へ帰国したため
少し忘れてしまいました。

そんな今のソフィアを
丸腰で放り込んだらどうなるか?

答えは明白です。

「落ちこぼれて
劣等感を抱いてしまう」

親として
それだけは避けたい。

「みんなができるのに
自分だけできない」

という経験は
子供の自己肯定感を著しく
下げてしまいます。

「これはまずいぞ……」

危機感を覚えた僕たちは
家庭での「予習」を
スタートさせました。

 

ママ先生のスパルタ(?)ホームスクーリング

現在、

妻が毎日1.5〜2時間、

つきっきりでソフィアに
勉強を教えています。

テキストブックに沿って
ロシア語の読み書きや
算数の基礎を叩き込む日々。

でも、

想像してみてください。

6歳の子供にとって、机に向かって
1時間も2時間も勉強するなんて
苦行でしかありません。

当然、やりたがりません。

「なんで勉強しなきゃいけないの?」
「疲れたー、遊びたいー」

そんな言葉が
飛び出すのは当たり前です。

親として、

「将来のためだよ」

なんて説教をしたところで
6歳児に響くわけがない。

そこで僕たちが導入したのが、

世界中の子供たちを
熱狂させているゲーム、

「Roblox(ロブロックス)」

を使った報酬システムでした。

 

第1章 勉強=労働?「ネットゲームの経済圏」で回る森家のサイクル

「Roblox」

をご存じない方のために
簡単に説明すると、

これはユーザーが
自分でゲームを作ったり、

他の人が作った無数のゲームで
遊んだりできる
プラットフォームです。

レゴブロックのような
見た目のアバターを操作し
仮想空間で様々な体験ができます。

超簡単に言えば、

プレイ画面はマリオの
3Dバージョンって感じです。

ソフィアもこのRobloxが大好き。

そこで僕は、この「好き」を
エネルギーに変える
システムを構築しました。

 

森家流・報酬システムの全貌

仕組みは至ってシンプルです。

【森家の「勉強=稼ぐ」サイクル】

1. 勉強(労働)をする:
算数の問題を解く、
ロシア語の書き取りをする。

2. 対価(給料)をもらう:
その日の成果に応じて
現金で100円〜200円程度
(現地通貨のルーブルで)を渡す。

3. 消費(課金)をする:
貯めたお金を使って、
Roblox内の通貨(Robux)を
チャージしてあげる。

ここで、導入前に妻と交わした
こんな会話があります。

妻「勉強のご褒美にゲームの課金なんて、親としてちょっと抵抗ない?」

 

僕「そうだよね。でも、だからこそ“どう課金するか”まで一緒に考える練習にしたいんだよね。ただ遊ばせるんじゃなくて、お金の仕組みを学ぶ場所にしようよ」

この話し合いがあったからこそ、

僕ら夫婦は迷いなく
この実験をスタートできました。

もちろん、

ゲーム時間は
1日1〜2時間と決めています。

勉強しなければ
お小遣いはもらえない。

お小遣いがなければ
Robloxで欲しいアイテムは買えない。

つまり、

「勉強=労働」と見立て、

その対価として
「遊びの自由度」を
手に入れるという構造です。

 

「ご褒美で釣る」のは悪なのか?

教育論的には、

「勉強をご褒美で釣るのは良くない」

「内発的動機づけ
(知的好奇心など)が大事だ」

という意見があることは
重々、知っています。

僕も理想を言えば
ソフィアが、

「新しいことを知るのが楽しい!」

と自ら机に向かってくれたら
嬉しいのは間違いありません。

でも、

現実はそう甘くありません。

特に今は、

「学校で落ちこぼれないための
基礎体力作り」

という緊急ミッションの最中です。

僕らが優先したのは、

「できた!」
「パパとママに褒められた!」

という自信をつけること。

そして、

「他の子よりも自分はできる」

という得意意識を
持たせることです。

実際、

このシステムを始めてから、

彼女のモチベーションは
劇的に上がりました。

以前は、

「えー、勉強?」

と渋っていたのが
今では、

「Robloxのために頑張る!」

と目の色を変えて
取り組んでいます。

「不純な動機だ」

と言われるかもしれません。

でも、

大人の僕たちだって、

「給料」

という報酬があるからこそ、

辛い仕事も頑張れる
側面がありますよね?

それを子供に適用して
何が悪いのでしょうか。

むしろ、

「頑張れば報われる」
という成功体験

を積ませることの方が
今の段階では遥かに
重要だと僕は考えています。

 

報酬は「時間給」ではなく「成果給」

ただし、

ただ漫然と時間を過ごせば
お金がもらえるわけではありません。

ここは僕も経営者なので
シビアに見ています(笑)

例えば、

算数の一ケタ台の
足し算、引き算の問題36問。

(※ロシアでは36問が
ベーシックらしいです。)

ソフィアにとって、

この算数36問を解く時間は
6歳の給料を生み出すための
立派な労働時間です。

最初は25分かかっていたのが、

次は8分、7分、そして5分……
とタイムが縮まっていく。

勉強の合間に、

算数のテキストを片手に持って
僕の部屋にスタスタと入ってくる。

「パパ、見て、すごいでしょ!!!」

そう言いながら
満足そうに自慢して
またニンマリ笑って去っていく。

彼女が感じているのは、

単なる「お小遣いへの欲」
ではありません。

「自分の努力が
客観的な価値(お金)に変わった」

という、

震えるような達成感なんです。

だからこそ、

僕はあえて
「成長(成果)」に対して
対価を支払うようにしています。

ただ座っているだけの
「時間給」ではなく、

結果を出したことに対する

「成果給」

これを徹底することで、

「どうすればもっと
早く解けるかな?」

と彼女なりに
工夫するようになります。

そして、

お金は必ず「現金」で渡します。

画面上の数字が増えるだけじゃない。

物理的に、

コインやお札が
積み上がっていく「手触り」。

誰かが使い古した
ボロボロの紙幣。

ズシリと重みのある、
少し汚れたコイン。

袋の中でお金がジャラリと鳴り
少しずつ「重さ」が増していく。

この「お金の生々しさ」を
肌で感じさせること。

それこそが、

次なる「マネー教育」への
本当の入り口になるからです。

 

第2章 100円の重みを学ぶ。「課金」こそが生きた教材

さて、ここからが
僕が最も重要視しているパートです。

貯まったお金をどう使うか?

ここにこそ、

生きた学びがあります。

 

算数の実践としての「お金勘定」

まず、

貯金箱代わりの袋からお金を出し
一緒に数えます。

「50ルーブル札が何枚ある?」
「10ルーブルコインは何枚?」

まだ掛け算、大きな数字の計算は
教えていませんが、

「50が2枚で100だね」
「10が5枚で50だね」

と、

現物を触りながら
数えること自体が、

最高の実践的な
算数の授業になります。

そして、

合計金額が出たら
いよいよ使い道会議です。

例えば、

約10日間頑張って勉強して、

400ルーブル(約800円)
貯まったとしましょう。

ここでの親の関わり方が重要です。

 

「投資」と「消費」の違いを教える

Roblox、このゲームの世界には
無数の課金アイテムがあります。

その中には、

① 1回使ったら消えてしまう消耗品アイテム(ポーションや魔法など)
② ずっと使い続けられるスキン(アバターの服や髪型など)

の2種類が存在します。

子供は当然
目先の派手なエフェクトや、

一瞬の快楽のために
消耗品を買おうとします。

でも、

僕はそこでストップをかけず
あえて問いかけます。

「ソフィア、これ買ったら
どうなるか分かる?」

「一回ドーンとなって終わりだよ。
せっかく10日間も頑張って貯めたのに、
一瞬でなくなっちゃうけどいいの?」

そして、

別の選択肢を提示します。

「こっちの服や髪型なら
明日も明後日も、
ずっと着ていられるよ。」

「しかも、この小さい髪飾り
1個に400ポイント使うより、
全身セットで変身できるやつの方が、
みんなに見てもらえるんじゃない?」

これはまさに
「価格」と「価値」のバランス(コスパ)
を教える授業です。

そして、

「一時の快楽(浪費)」と
「長く使える資産(投資)」の違いを、

感覚的に理解させる試みでもあります。

 

最終決定権は子供に委ねる

もちろん、

僕がアドバイスはしますが、
最後に決めるのはソフィア自身です。

「それでもこれがいい!」

と言えば、買わせます。

……以前、

こんなことがありました。

ソフィアは、

キラキラと光る魔法のポーションを
どうしても欲しがったのです。

僕はあえて止めませんでした。

すると、買った瞬間に
画面上で派手な光が踊り
彼女は大喜び。

しかし、数分後。

そのエフェクトが消えて
元の姿に戻ったソフィアは、

「……あれ? パパ
もう無くなっちゃったの?」

と、あからさまに
寂しそうな顔をしたのです。

10日間、

必死に算数を解いて貯めたお金が
わずか3分で消えてしまった。

その「痛い経験」をしてからというもの
彼女は変わりました。

次にショップを覗いた時は
キラキラした魔法には目もくれず、

「これは明日もずっと使える?」
「こっちのドレスの方がいいかも」

と、自ら「長く残る価値」を
探すようになったのです。

「お金は使うとなくなる」
「適当に使うと後悔する」

この痛みを、

数百円レベルの怪我で
済むうちに経験させておくこと。

これが将来、

彼女が社会に出て
初任給を手にした時に、

「全部散財してしまった!」

という事態を防ぐための
予行演習になるはずです。

ゲームの中の失敗は
リセットできます。

でも、

現実の破産はリセットできません。

だからこそ、

ゲームという安全な箱庭の中で
何度でも失敗して
学んでほしいのです。

「それにしても、森さんはなぜ
6歳の子供の、たった数百円の使い道に
ここまでシビアに向き合うのか?」

そう思われる方もいるかもしれません。

実は、

この教育方針の裏側には
僕たち夫婦がこれまでの人生で
身をもって体験してきた、

「お金の本当の正体」

への気づきが深く関わっています。

第3章 「豪華な生活」を知った上での「質素な選択」

ここで少しだけ、

僕ら夫婦の
「お金の価値観」の話をします。

たぶん読者の方は、

「海外で自由に暮らしていて
日々も派手そう」

みたいなイメージを
持つかもしれません。

でも実際は逆で、

住環境は守るために投資する。

それ以外は驚くほど地味。

 

Uber Eatsも車もない生活

我が家には車がありません。

デリバリーも
ほとんど使いません。

食材はバスと徒歩で市場まで行って
自分の目で見て、触って、選びます。

効率だけ見ればバカらしいですよね。

でも、

「お金を使いまくる生活は
意外と空しいしキリがない」

これを一度
身をもって知ってしまったんです。

一度味わったからこそ言える「足るを知る」

僕も起業して軌道に乗った頃、

いわゆる贅沢な暮らしも
経験しました。

快適だし楽しい。

でも、

上には上がいて終わりがない。

だから僕らは
夫婦で話し合って、

「小さく稼いで、コンパクトに暮らす」

に落ち着きました。

そして子どもにも、

「高い=正解じゃない」

「自分の目で価値を見極める」

を、日常で教えたい。

その教材として、ゲーム内の課金は
ちょうどいいんです。

 

第4章 「年収は周りの5人の平均になる」教育に投資する本当の理由

さて、ここまで、

「節約」や「コスパ」の話
をしてきましたが、

教育費に関しては
どう考えているのか。

「お金をかけない」

と言いつつ、

僕が教育環境には
投資する理由をお話しします。

僕が子供に
良い教育を受けさせたい理由は、

「いい大学に入るため」

でも、

「テストで100点を取るため」

でもありません。

最大の理由は、

「環境を買うため」

です。

 

ジム・ローンの法則

アメリカの起業家、ジム・ローンの
有名な言葉をご存知でしょうか。

「あなたの年収(人格)は
一緒に過ごす時間が長い
5人の平均になる」

これは大人だけでなく
子供にも残酷なほど
当てはまります。

もし、

ソフィアが通う学校が荒れていて、

周りの友達が勉強もせず
口汚い言葉を使い
マナーの悪い子ばかりだったら
どうなるか?

いくら家で、

「勉強しなさい」
「お行儀よくしなさい」

と言っても、

彼女は間違いなく
周りの環境に染まります。

逆に、

教育熱心な親御さんが多く
子供たちが当たり前に勉強し、

お互いを尊重し合う環境に身を置けば
彼女も自然とそうなります。

「親ガチャ」は変えられないが
「環境ガチャ」は親が選べる

僕が教育にお金を払うのは
ある意味で「リスク管理」です。

レベルの高いクラス
選抜された環境には、

やはり傾向として、

「親もしっかりしている家庭」

が集まります。

経済的な余裕だけでなく
時間的な余裕や、

心のマナーが整っている
親御さんが多い。

そういう家庭の子供たちは、

無用なトラブルを
起こす確率が低いし、

いじめなどのリスクも
相対的に下がります。

(もちろん、ゼロではありませんし
お金持ちでも性格が悪い人はいます。
あくまで確率論の話です)

僕たち大人が、

前向きで尊敬できる人
と付き合いたいと願うのと同じ。

子供にも、

できるだけ良い影響を与え合える
「5人」に囲まれて育ってほしい。

そのための入場料としてなら
僕は喜んでお金を払います。

成績はその「おまけ」
でしかありません。

 

第5章 失敗談:1.5万円の「お絵かき教室」と化したロボット教室

とはいえ、

「高いお金を払えば安心」

というわけではないのが
教育の難しいところです。

ここで、

我が家の盛大な
失敗談を披露しましょう。

実は以前、

ソフィアを現地の習い事に
いくつか通わせていました。

 

失敗その1:YouTubeを見るだけのロシア語教室

月額15,000円(週1回、計4回)
のロシア語教室。

期待して送り出したのですが
3ヶ月経っても、

ソフィアのロシア語が
一向に上達しない。

「おかしいな」

と思って詳しく聞くと
なんと教室では
ひたすら、

「ロシア語のYouTube
アニメを見せられているだけ」

だったのです。

スペルの書き取りや
発音の指導はほぼゼロ。

ただ動画を見て
お菓子を食べて帰ってくるだけ。

「これなら家でできるわ!」

と即退会しました。

 

失敗その2:段ボール工作教室と化したロボット教室

次に、IT教育の一環として
「ロボット・3Dプリンタ教室」
にも通わせました。

こちらも月額1.2万円。

「これでプログラミング的思考が
身につくかも!」

と期待に胸を膨らませていました。

しかし、

毎回ソフィアが
持ち帰ってくるのは、

段ボールや色画用紙で作った
謎の工作ばかり。

「あれ? ロボットは?」
「3Dプリンタ?」

聞けば、

機材を使うのは
月に1回あるかないか。

それ以外は、

ひたすら紙とハサミで
工作をしているというのです。

「いや、工作は楽しいけどさ……
1.5万円払ってやることか?」

先生の対応は悪くなかったのですが、

コストと内容が
見合っていないと判断し、

こちらも妻と話し合って
辞めさせました。

 

教訓:親の「目利き」と「泥臭い確認」が不可欠

この経験から学んだのは、

「塾や教室に丸投げして
安心しちゃダメだ」

ということです。

高い月謝を払っているからといって
質の高い教育が
提供されているとは限りません。

特に海外では、

日本のサービス精神を期待すると
痛い目を見ます。

親が毎回、

「今日は何を学んだの?」
「楽しかった?」

と聞き成果を
シビアにチェックする。

そして、

意味がないと判断したら
サンクコスト(埋没費用:もう戻らないお金)を
気にせず即撤退する。

この泥臭い関与こそが
本当の意味での「教育投資」
なのだと痛感しました。

 

最後に:親の「常識」を押し付けず、実験を続けよう

長くなりましたが、

我が家の教育論を
まとめるとこうなります。

・勉強のモチベーションには「報酬(Roblox)」をフル活用して自信をつけさせる。

・ゲーム課金を通じて、生きた「金銭感覚」と「投資対効果」を学ばせる。

・生活は質素に、でも「環境(周りの5人)」には投資を惜しまない。

・習い事は丸投げせず、親がシビアに成果を見極める。

もちろん、

これが正解だなんて思っていません。

ソフィアが成長すれば
また新たな悩みが出てきて、

方針転換を迫られることも
間違いなく出てくるはずです。

でも、

そんな中で一番大切なのは、

「思考停止しないこと」

です。

「みんながやっているから」
「世間の常識だから」

ではなく、

目の前の子供を見て
何が必要かを夫婦で話し合い、

「実験」

のプロセスこそが
子育ての醍醐味なのかもしれません。

まずは、

あなたのお子さんが
「今、何にいちばん熱中しているか」を
3日間だけ、じっくりと
観察してみてください。

Robloxである必要はありません。

「これなら頑張れる」

という小さなスイッチが
泥だらけのポケットの中に
隠れているかもしれません。

正解のない問いに
悩みながら、

お互い、

この「親業」を
存分に楽しんでいきましょう。

それでは、また。

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