批判が怖い…そんな思考の「自己検閲」を阻止!ウォーキング仕事術

こんにちは、森翔吾です。

僕は今、

ロシアのカザンという
極寒の街に住んでいます。

実はここ1ヶ月
僕のブログ運営において、

ある「異常な現象」
起きています。

というのも、

僕がブログ記事を
量産してるのが一番大きな理由。

なんですが
通常、

ブログの記事を量産しようとすると、

どうしても「質」が落ち
濃かった記事の内容が薄まり、

読者が徐々に離れていってしまうのが
一般的なセオリーです。

でも、

今の僕のデータは真逆です。

更新頻度は上がっているのに
アクセス解析の数値を見ると、

平均滞在時間が以前の1.4倍
(約40%UP)

にまで跳ね上がっているのです。

特に最近に絞って言うと、

1万人以上の読者の方が、

平均して15分以上
僕の記事をじっくりと
読み込んでくれている。

これは、

専門家いわく、

今のWEB業界の常識からすれば
明らかに異常な数値らしい。

「なぜ、量産しているのに質が上がり
読者が熱心に読んでくれるのか?」

今日は、

その裏側にある
僕の働き方の「劇的な変化」と、

誰にでも再現できる
「脳のブレーキの外し方」について
包み隠さずお話ししようと思います。

 

目次

❄️ 極寒のロシアで見つけた「最強の生産性」

僕の朝は、

ちょっと奇妙なルーティンから
始まります。

(多くの読者さんは
すでに知っていると思いますが…)

気温0〜-10度。

体感温度マイナス20度にもなる
カザンの旧市街を歩くこと。

行きつけの
ウズベキスタン料理屋まで
片道約1時間半。

凍てつくヴォルガ川の支流沿いを
ただひたすら歩く。

実は、

最近の僕のブログ記事のほとんどは、

この「歩いている最中」
作られています。

基本的にキーボードは使いません。

ボイスレコーダーや
スマホに向かって、

ブツブツと独り言のように
喋り続ける。

いわゆる「音声入力」ですが
これが僕の人生における
「最大の発明」になりました。

 

🧠 机に座っていた頃の「見えない敵」

以前の僕は、

当たり前のように机に向かって
仕事をしていました。

もちろん、

効率化のためにデスクで
先程あげた「音声入力」を
試したこともあります。

確かに、

物理的な入力スピードは上がりました。

タイピングの5倍は早いですし
肩こりや眼精疲労も減りました。

でも、不思議なことに、

「ブログの内容(質)」や
「アイデアの切れ味」は、

そこまで変わらなかったんです。

なぜか?

内なる検閲官:「批判」への恐怖

机に座っていると
どうしても脳内に現れるんです。

「ネガティブな検閲官」

が…

「こんなこと書いたら、馬鹿にされるかな?」
「批判されたら嫌だな」
「もっとカッコいい文章にしなきゃ」

それはまるで、

国境のゲートで
厳しいしかめっ面をした
入国審査官が、

「こいつは怪しいぞ!」
「本当に通していいのか?」

って疑いの目を向けて、

いつまでたっても
許可のスタンプを
押してくれないイメージ。

本当はポジティブな意見を
書きたい。(通過させたい)

でも、

審査官のチェックを
通過するのは至難の業です。

逆に、

ネガティブなイメージは
どんどん湧いてくる。
(顔パスで通過)

実は、

この審査官の最優先の役割は
「現状維持」

不安や批判への恐れといった
ネガティブな思考は、

現状を続けるための
「正しい警告信号」だからこそ、

検閲されることなく
どんどん通過させる。

=脳内に
響き渡ってしまうのです。

さらに厄介なことに、

この審査官は
ネガティブな警告は
「ノーチェック」で通すくせに、

僕の頭から一生懸命
考え抜いて出てきた
ポジティブな挑戦のイメージは、

「非現実的だ」
「論理が甘い」
「却下!」

と冷たく突き返してくるんです。

そんなプロセスを経た結果、

誰も見ていないのに
勝手に不安になり
せっかく出てきたアイディアはボツに…

実は僕には、

中学時代に
「吃音症(きつおん)」に苦しみ
名前すら発言できなかった
コンプレックスがあります。

その悩みは
すでに解決したはずなんですが、

今でも無意識的に出てくる、

「失敗したら笑われる」
「変に思われる」

というトラウマみたいなものが
ブレーキとして作動してしまう
そんな時が多々あります。

その結果、

せっかくの尖ったアイデアも、

無難でつまらない文章へと
自分で「丸めて」しまっていた。

この「思考の自己検閲」こそが
僕の可能性を殺している正体でした。

そしてこれは、

ブログだけの話ではありません。

「上司に意見が言えない」
「新しい挑戦が怖い」
「本当の自分を出せない」

これらも全て
机の前で考えすぎてしまうがゆえの
自己検閲のコストなのです。

 

🔥 「歩く」とネガティブが消滅する理由

ところが、です。

極寒のロシアで
歩きながら喋り始めた途端、

その感覚が一変しました。

歩いている時の僕の脳内には、

「不安」や「迷い」
が入る隙間が一切ないこと、

気が付きました。

「これを言ったらどう思われるか?」

なんて、これっぽっちも浮かばない。

ただひたすら、

自分の内側から湧き出る
「本音」や「熱量」が
そのまま言葉になって溢れ出してくる。

気づけば1時間半が経過し
目的地のレストランに着く頃には、

自分でも驚くような
「濃いブログ記事」の構成が
完成しているのです。

なぜ、歩くだけで
こんなにも脳が変わるのか?

歩きながら or デスクに張りついて
このあまりの差に驚いたので
調べてみたのですが、

明確な、

科学的理由があることが分かりました。

1. 脳が「お散歩モード(DMN)」に切り替わる

机に座って、

「さあ、やるぞ!」

と意気込んでいる時
脳は、

「テスト勉強モード」

になっています。

正解を探そうとして
失敗を極端に恐れる状態です。

しかし、

歩き始めると脳は、

「DMN(デフォルト・モード・ネットワーク)」

という状態に切り替わります。

これは、

脳のリミッターが外れ
記憶や感情が自由に結びつき始める状態。

いわば、

「スーパー・リラックスモード」

です。

内向的な人ほど
このモードに入りやすい。

僕自身、

かつてサラリーマン時代に
横浜のみなとみらいや
ニューヨークの川沿いをひたすら歩くことで
思考の霧を晴らしていた経験があります。

「水辺」や「歩行」は、

思考の防波堤となり
自分だけの世界に没入させてくれるのです。

2. ネガティブを消すホルモンが出る

さらに、

リズムよく歩くことで
脳内には、

「セロトニン(幸せホルモン)」

や、

「ドーパミン(やる気ホルモン)」

が分泌されます。

これらは、

不安や恐怖といったネガティブな感情を
物理的に打ち消してくれます。

だから、歩いている時の僕は、

「最強にポジティブな状態」
自分と向き合えているのです。

 

🥶 【実話】音楽を聴いて歩いたら「地獄」だった話

「本当に歩くだけでそんなに変わるの?」

と思うかもしれません。

僕も半信半疑でしたが
ある出来事で確信に変わりました。

先日、

うっかりボイスレコーダーを忘れ
仕方なく「好きな音楽」を聴きながら
同じ道を歩いたことがありました。

条件は同じです。

同じ気温、同じ服装、同じ道。

でも、

その日は「地獄」でした。

「寒い…マジで寒い」
「ここで足くじいたら凍え死ぬんじゃないか」

音楽を聴いているはずなのに
頭の中はネガティブな
不満と不安でいっぱい。

カザンの旧市街と新市街を結ぶ
長い橋を渡るのが
3時間にも感じられました。

これは、

座って仕事をしている時に感じる、

「机の上の不安」

が、そのまま、

「現実世界の恐怖」

に置き換わった状態です。

一方で、

音声入力で思考を
吐き出しながら歩く時は
寒さすら忘れています。

本当、

スタートからゴールまで
一瞬で瞬間移動したかのような、

「フロー状態(超集中状態)」
に入り、

現実世界の不快感を
脳がシャットアウトしているのです。

この経験で僕は悟りました。

僕がやっているのは
ただの散歩じゃない。

「超天才の脳みそを借りている感覚」

なのだと。

 

🚀 なぜ「5〜6時間」も集中できるのか?

このスタイルに変えてから
僕は1つの記事に平均して
5〜6時間を費やしています。

僕が録音した
数時間の音声データを
AIに流し込み、

一度綺麗に生成してもらいます。

その後、

さらに何度も自分が納得いくまで
徹底的に削除、修正の繰り返し。

結局、

1記事完成するのに5時間くらいは
かかっている計算になります。

「え、AIを使ってるのにそんなにかかるの?」
「普通はAIに全部書かせて、楽するんじゃないの?」

そう思われるかもしれません。

でも、

ここが重要なポイントです。

僕はAIを「楽をする道具」としては
使っていません。

「自分の思考を限界まで
深めるための壁打ち相手」

として使っています。

最強の報酬設定:ウズベキスタン料理

1時間半の過酷な散歩と
脳がしびれるほどの思考。

これを毎日続けるためには
強力な「報酬(ご褒美)」が必要です。

僕の場合、

それはゴールの旧市街にある
「ウズベキスタン料理」です。

濃厚な羊肉のスープ「シュルパー」と
窯で焼かれた熱々のパン「サモサ」。

これを食べる瞬間を
イメージすることで脳は、

「歩くこと=快感」

と学習し翌日もまた
喜んでフロー状態に入ろうとするのです。

AIとの共創:2万文字を煮詰める

歩きながら音声入力すると
だいたい2万文字くらいの
膨大なテキストが生まれます。

これはタイピングの
約5倍以上のスピードです。

その後にAIに投げ、

「お世辞はいらない。論理の矛盾を指摘して」
「ここはもっと深く掘り下げて」

と、何度も何度も
壁打ちを繰り返します。

思考のノイズを削ぎ落とし
本当に伝えたい「原液」だけを残す。

それが、読者の皆さんに届いている
これら記事の正体です。

デジタル・デトックスが生む「一次情報」

歩きながら仕事をすることの
もう一つの隠れたメリット。

それは、

「ネットを見れない」

ということです。

机に座っているとつい、

Googleで検索したり
Youtubeを見出したり
SNSで他人の意見を見たり、

してしまいます。

すると、

無意識のうちに自分の意見が
「誰かの受け売り」
に汚染されていく。

でも、

歩いている時は
スマホの画面を見れません。

頼れるのは、

自分の脳みそと
過去の経験だけ。

だからこそ、

そこから出てくる言葉は、

「混じりっけなしの本音」

になります。

読者の皆さんが、

「平均滞在時間15分以上」
も読んでくれる理由は、

この「本音の濃度」
圧倒的に高いからだと
確信しています。

 

🗿 ライティングではなく「彫刻」をする

僕のブログ作成プロセスは
「書く」というより
「彫刻」に近いです。

歩きながら音声入力すると、

だいたい2万文字くらいの
膨大なテキストが生まれます。

このテキストデータは言ってみれば、

「巨大な原石」

です。

重複もあるし
話もあちこちに飛んでいる。

でも、

その中には必ず、

「ダイヤモンドの原石」

が含まれています。

これをAIに投げ
徹底的に「削り出し」を行います。

AI「壁打ち」の極意

多くの人はAIに、

「ブログ書いて」

と丸投げしますが
僕はそんな使い方はしません。

まるで編集者と激論を交わすように、
こう指示します。

「今の僕の話の中で、一番読者の心を動かすエピソードはどこ?」

「論理が飛躍している矛盾点を指摘してくれ!」

「お世辞はいらない。もっと深く掘り下げて!」

こうしてAIと何度も
キャッチボールを繰り返し、

思考のノイズを削ぎ落とし
本当に伝えたい「原液」だけを残す。

この「彫刻」の作業に2〜3時間。

歩きの時間も含めれば
1記事に5〜6時間。

「効率」とは真逆の
泥臭い作業です。

でも、

AI時代だからこそ、

「汗をかいた量」と「思考の深さ」

だけが読者の信頼を勝ち取る
唯一の武器になると信じています。

 

🏃 【実践編】あなたも「フロー状態」に入る方法

ここまで読んで、

「自分もやってみたい!」

と思ったあなたへ。

AIや特別な機材がなくても
スマホ一つですぐに実践できる方法を
お伝えします。

でも、

これはただ歩けばいい
というわけではなくて、

コツがあります。

ステップ1:まずは「30分以上」歩く

脳のモードが切り替わり、

リラックス物質が
安定して出てくるまでには
少し時間がかかります。

10分では足りません。

最低でも30分以上は歩いてください。

ステップ2:場所を選ぶ(超重要)

人混みや、常に
信号待ちがあるような場所では
脳がリラックスできません。

「空が広い場所」
「水辺(川沿い・海沿い)」

など。

視界が開け
歩くことに没頭できる場所を
見つけてください。

僕が東京にいた頃は
皇居の周りや、横浜の海沿いを
選んでいました。

ステップ3:スマホの「メモ帳」に本音を話しかける

音楽は聴きません。

スマホのメモ帳を開き
音声入力をONにして、
今の悩みを話しかけてみてください。

「あー、仕事だるいな」
「本当はあの時、こう言いたかったんだよな」

最初は愚痴でも構いません。

歩きながら話していると
不思議と、

「じゃあ、どうすればいいか?」

という前向きなアイデアが
出てくる瞬間が必ず訪れます。

もし会社員の方で
平日の散歩が難しければ、

「通勤の一駅分だけ歩く」
「昼休みにオフィスの外に出る」

それでも十分効果はあります。

 

💫 最後に:焦らなくて大丈夫です

ここまで長い文章を
読んでくださった時点で、

皆さんにはきっと、

「今のままじゃ終わりたくない」

という気持ちがあるはずです。

僕もサラリーマン時代、

「もっと上を目指したいのに
何かに縛られている感じ」

がずっと消えませんでした。

ビジネスで詐欺に遭って
借金を抱えた時も、

最終的に自分を助けてくれたのは、

「まあ全部ひっくるめて
自分でハンドル握り直すしかないか」

という、

ちょっとした
開き直りみたいな感覚でした。

この自己検閲を外して
本音で生きるというのは、

「人生の責任を全部負え」

という話ではなくて、

「少なくとも、自分の本音くらいは
自分で拾ってあげよう」

というくらいのニュアンスで
十分だと思っています。

だから、

急いでフロー状態に
入ろうとしなくて大丈夫です。

うまくいかない日が
あってもいいし、

ただの散歩で終わる日が
あっても全然OKです。

なんとなく外に出て、

空の下を歩く時間が
少しずつ増えてくると
脳のほうが勝手に、

「ここは力を抜いて
考えていい場所なんだな」

と学習してくれます。

そうやって続けているうちに
ある日ふっと心が軽くなって、

言葉がぽろぽろ
出てくる瞬間が来ます。

少し話はそれますが
以前このブログで紹介した、

『週4時間だけ働く』

という本の中で
場所や時間に縛られない
生き方が紹介されていましたが、

今の僕にとっては、

ロシアの寒空の下を歩きながら、

「ああ、少しだけそれに
近いことをやれているな」

と感じられる時間が
そのささやかな実験になっています。

皆さんにとっての、

「実験の場所」

は、近所の川沿いかもしれないし
公園かもしれません。

まずは今週末、

スマホだけポケットに入れて
いつもよりちょっとだけ
遠くまで歩いてみてください。

それくらいの
ゆるい一歩からで十分です。

それでは、また。

 

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