こんにちは、森翔吾です。
ロシアのカザン
という街に住んでいるのですが、
最近は気温はマイナス15度、
体感温度だと
マイナス20度にもなります。
吐く息が瞬時に凍りつき
まつ毛に霜が降りるような極寒の地。
川沿いの道には、
まるで日本の滝行のような
容赦のないブリザードが
吹き荒れています。
そんな厳しい環境の中で
僕は毎朝1.5時間
必死に歩きながら考え事をしています。
なぜそんなことをするのか?
それは、
暖房の効いた部屋で
ぬくぬくと考えていても、
脳が平和ボケしてしまって
鋭い思考が生まれないからです。
「ここで足をくじけば
大げさでなく凍死するかもしれない。」
そんな生存本能がむき出しになる環境に
身を置くことで、
ようやく脳の奥底から
嘘偽りのない「本音」が
絞り出されてくるんです。
最近、
その極寒の散歩中に
ある衝撃的な事実に
気づいてしまいました。
それは、
これまでの僕の人生を
根底から覆すような、
そして、
世の中の常識を真っ向から
否定するような気づきでした。
今日は、
その「真実」について
包み隠さずお話ししようと思います。
9割の成功法則は「嘘」かもしれない
世の中に出回っている
「成功法則」や「自己啓発」の本。
書店に行けば平積みにされ、
SNSを開けばインフルエンサーたちが
口を揃えて言う、あの言葉。
その9割以上に書かれている
絶対的なセオリーがありますよね。
「毎日コツコツ、積み上げましょう」
「小さな一歩を大切にしましょう」
「継続こそ力なり」
正直に告白します。
僕自身、
長い間この言葉の呪縛に
かかっていました。
「そうしなきゃいけないんだ」
と思い込まされ
自分自身にも言い聞かせ、
なんならこのブログの締めくくりでも、
「まずはコツコツやりましょう」
「諦めずに続けましょう」
なんて、
偉そうに語っていたこともあります。
でも、
ロシアの凍てついた風に吹かれながら、
自分の過去を冷静に
本当に冷静に棚卸ししてみたんです。
自分の人生のフィルムを
一コマずつ巻き戻して確認してみました。
そこで、
ある疑念が確信に変わりました。
「僕の人生ってさ
コツコツやってうまくいったことなんて
一度たりともなかったんじゃないか?」
と。
誤解しないでください。
決して、
努力そのものを
否定しているわけではありません。
もちろん、
結果だけを切り取って見れば、
「英語の単語を覚えた時期」
「PCスキルを習得した日々」
「ブログを毎日書き続けている今」
それらは、
外から見れば
「コツコツ継続した結果」
に見えるかもしれません。
他人から見れば、
「森さんは努力家ですね」
「継続力がありますね」
と評価されるかもしれません。
でも、
その中身(蓋)を開けてみると
動力源は全く違いました。
それは、
「真面目な継続」
「自制心」
「意志の力」
なんていう
綺麗な言葉で片付けられるものでは
なかったんです。
もっとドロドロとしていて
もっと人間臭くて
もっと切実なもの。
それは、
「恐怖からの逃避」や
「現状への怒り」
そして、
「このままでは終われない」
という強烈な執念でした。
今日は、
世の中で信じられている
「コツコツ信仰」が、
僕のようなタイプの人間にとっては
なぜ「間違い」だったのか。
そして、
凡人が人生をひっくり返すための
本当のエネルギー源は何なのか。
僕の恥ずかしい過去の失敗談
そしてロシアで得た気づきを元に、
その「正体」を
暴いていこうと思います。
「コツコツ」ができなかった僕の黒歴史
僕がこの事実に気づいたのは
決して偶然ではありません。
過去の失敗パターンと
成功パターンの落差が
あまりにも激しかったからです。
「自分はコツコツタイプ
なんかじゃない。
爆発タイプだ!」
そう認めざるを得ないほど
僕の20代は「継続できないこと」
への自己嫌悪に塗れていました。
意志の弱さに絶望した20代前半
時計の針を
学生時代まで戻してみましょう。
高校受験。
周りの同級生たちが
「毎日コツコツ」勉強している中
僕は全く身が入りませんでした。
「今日はやるぞ」
と決めて机に向かっても、
30分もしないうちに
教科書を閉じてしまう…
結局、
受験勉強らしいことは何もできず
適当に選んだ学校に進学しました。
専門学校もそうです。
なんとなく
「手に職をつければいいか」
という安易な考えで調理系を選びましたが
情熱なんてありません。
専門学校に在学中、
たまたま日本で有数の
ホテル中華にバイトで入りましたが
そこはまさに「修行」の世界。
厳しい上下関係
過酷な労働時間
求められる完璧さ。
「石の上にも三年」
なんて言葉がありますが
覚悟がない人間には
その石は熱すぎました。
わずか数カ月で心が折れ
逃げるように辞めました。
「自分はなんて根性がないんだ」
「何も続けられないダメな人間だ」
そんなレッテルを自分に貼り付けながら
フリーター生活を送っていました。
カナダ留学という「巨大な挫折」
その後、現状を変えたくて
お金を貯めてカナダへ
ワーキングホリデーに行きました。
「日本を離れて環境を変えれば
自分も変われるかもしれない」
そんな淡い
そして甘い期待を抱いていました。
でも、
場所が変わっても
自分の中身が変わっていなければ
結果は同じです。
1年間も滞在したのに
英語力はほぼゼロのまま帰国しました。
理由は痛いほどわかっています。
吃音症のコンプレックスもあり
英語を話すのが怖かったんです。
間違えるのが怖い
聞き返されるのが怖い
恥をかくのが嫌だ。
その恐怖から逃げるために、
現地の人とのコミュニケーションを
徹底的に避けました。
日本人留学生とばかりつるみ
日本語環境に浸り
日本食を食べる毎日。
「毎日少しずつ単語を覚えよう」
「今日は勇気を出して話しかけよう」
朝起きる時はそう思うんです。
でも、
夜になると
「今日も何もできなかった」
という絶望感と共に眠りにつく。
その繰り返しでした。
帰国してからも
そのダメージは
呪いのように続きました。
「1年も留学してたのに
英語が喋れないの?」
友人や面接官からのその視線が
ナイフのように刺さりました。
ビクビクして、なんなら
「日常会話くらいなら…」
と小さな嘘をついて
誤魔化したりもしました。
この時、
僕の心の中に溜まっていたのは
前向きなモチベーションなんて
これっぽっちもありません。
あったのは、
「自分に対する強烈な嫌悪感」と
「惨めさ」
だけでした。
「逃避」が生んだ意外なスキル
ここで一つ、
面白い事実をお話しします。
カナダで英語から
逃げ回っていた時期、
僕は何もしていなかったわけ
ではありません。
実は一つだけ狂ったように
やっていたことがあります。
それは、パソコンです。
PhotoshopやIllustratorなどの
デザインソフトを、
毎日何時間も
それこそ寝食を忘れて
触っていました。
ここだけ切り取ると、
「ほら、森さんも好きなことなら
コツコツ努力できるじゃないか」
と言われるかもしれませんし、
「フロー状態に入っていたんですね」
と評価されるかもしれません。
でも、
僕の感覚は違います。
あれは「努力」でもなければ
崇高な「学習」でもありませんでした。
あれは、
「シェルター(避難所)」
だったんです。
英語ができない現実がしんどすぎて
外の世界が怖すぎて。
唯一、
“言葉を使わずに自分を表現できる場所”、
“誰にも否定されずに没頭できる安全地帯”
が、パソコンの
画面の中だけだったんです。
「うまくなりたい」
という向上心よりも、
「ここから出たくない」
という引きこもりの心理。
つまりあれは、
「将来のために積み上げたコツコツ」
じゃなくて、
「現実逃避としての没頭」
だったんです。
しかし、
皮肉なことに、
この「逃げのエネルギー」が
後に僕を救うことになります。
帰国後、
英語力はゼロでしたが
独学で身につけたPCスキルが評価され
東京での就職や転職が決まったのです。
正攻法(英語)で勝てず
逃げ込んだ脇道(PC)で道が開ける。
人生というのは
こういう変な繋がり方をするものです。
ただ、
この時点ではまだ
僕は自分の「勝ちパターン」を
理解していませんでした。
王道フルコースでの敗北と、29歳の核爆発
サラリーマンになり
25〜26歳ぐらいで
「30歳の壁」が見え始めました。
周りの友人は結婚したり
出世したりしていく中で
自分だけが何者にもなれていない焦り。
そこで僕は
またしても「間違い」を犯します。
世間のセオリー通りに真面目に
努力しようとしてしまったのです。
英語、資格、副業。
いわゆる
「自己啓発の王道フルコース」に
手を出しました。
「毎日30分は英語を聞こう」
「週末は資格の勉強をしよう」
「副業で稼げるようになろう」
この時の僕の燃料は
「ポジティブ」でした。
「将来のために頑張ろう」
「成長してカッコいい自分になろう」
でも、
1年、2年、3年。
驚くほど何も変わりませんでした。
英語も上達しない。
資格も取れない。
副業も稼げない…
なぜか?
僕にとって、
「ポジティブな夢」や「希望」は
燃料として弱すぎたんです。
バッテリーが小さすぎて
すぐに電池切れを起こしてしまう。
成果が出ないから焦る。
焦るけど、毎日は続かない。
続かないから、さらに成果が出ない。
そしてまた
自己嫌悪の泥沼にハマっていく。
ここで
僕の心のタンクには
限界まで「黒い感情」
が溜まっていきました。
不満、焦り、劣等感
自己否定、社会への怒り。
ドロドロとしたマグマのような感情が
出口を求めて渦巻いていました。
臨界点突破:会社を辞めた日
そして29歳。
ついにそのタンクが限界を迎え
臨界点を突破しました。
ここが、
僕の人生における
「核爆発」の瞬間です。
「このまま会社員で
終わるのは嫌だ」
「何者にもなれないまま
30代を迎えるくらいなら
死んだほうが良い」
「終わってたまるか」
「俺をバカにしてきた奴らを
絶対に見返してやる」
この、
恐怖と怒りと悔しさが混ざり合った
「混合燃料」
に火がついた瞬間
とてつもないエネルギーが
生まれました。
それは、
「やる気」なんて生易しいものではなく
「殺気」に近いものでした。
バッテリー駆動ではなく
内燃機関に切り替わった瞬間です。
僕は会社を辞めました。
フィリピン行きのチケットを
取りました。
もう後戻りはできない状況に
自分を追い込みました。
フィリピン留学前に狂ったように
英単語を覚えた時期があります。
恐らくその光景は、
外から見たら
「コツコツ努力」
に見えたでしょう。
でも、
その中身はこうです。
「もう二度とカナダの時のような
惨めな思いをしたくない」
「留学したのに
喋れないなんて言われたら
今度こそ終わりだ」
「このままじゃ人生詰む」
ここもやっぱり
燃料はネガティブなんです。
「恐怖からの全力疾走」であり、
「リベンジへの執念」
です。
だから続いたんです。
続いたというより、止まれなかった。
止まったら、
精神的に死んでしまう感覚だったから…
背中に火がついている人間は
走ることを「努力」とは呼びません。
「必死」と呼ぶんです。
でも、
その爆発的なエネルギーがあったからこそ
短期間で英語を習得し、起業し
海外移住まで成し遂げることができた。
これは、
決して「コツコツ」の結果ではありません。
溜め込んだ不満を一気に解放した
「核爆発」の結果なんです。
僕ら日本人のOSは「iPhone」か「Android」か?
では、
なぜ僕たちはこれほどまでに
「コツコツ」に縛られ、
自分のタイプに合わない方法で
苦しんでしまうのでしょうか。
なぜ、
ポジティブな夢だけでは
動けないのでしょうか。
その答えは、
僕たちが無意識に使っている
「成功法則」と、
僕たち自身の
「OS(基本ソフト)」の相性が
最悪だからです。
書店に行けば、
「ハーバード式」「ユダヤの教え」
「シリコンバレー流」といった、
海外由来の成功法則が
ずらりと並んでいます。
「夢を持て」
「ポジティブになれ」
「自分を信じろ」
確かに、
それらは素晴らしいし
世界中で売れています。
僕ら日本人は、
どこかで欧米への憧れ
(コンプレックス)があるから、
「アメリカのエリートが
やっているなら間違いない!」
と信じてしまいがちです。
でも、
ちょっと待ってください。
あれは「狩猟民族」や
「自己主張が強い文化」のOSで
作られたアプリなんです。
彼らは、
獲物を狩りに行くために
自らリスクを取り
前に進むことがDNAレベルで
刻まれています。
「失敗してもいいから
挑戦する(加点方式)」
「自分の夢を大声で語って
仲間を集める」
それが彼らの勝ちパターンです。
一方、
僕たち日本人のOSとは
根本的に作りが違います。
僕たちは農耕民族の性質が
色濃く残っています。
「みんなと協力して
安定して作物を育てる」
「台風や飢饉に備えて
リスクを回避する(減点方式)」
「空気を読んで、波風を立てない」
つまり、
アメリカ製のアプリ
(ポジティブ思考・夢駆動)を、
日本製のOS(リスク回避・不安駆動)に
そのままインストールしても
うまくいかないのは、
ある意味で「当たり前」なんです。
システムエラーが起きて動けなくなるのは
僕らが悪いのではなく
互換性の問題なんです。
日本人の多くは「不安」で動く
実際、
心理学や行動経済学の研究でも
文化によるモチベーションの違いは
指摘されています。
断定は避けますが、
肌感覚として
また多くの研究データが示す傾向として、
日本人の多くは、
「夢(ポジティブ)」よりも
「不安(ネガティブ)」で、
動く傾向が強いと言われています。
「成功して億万長者になりたい!」
というアクセルよりも、
「失敗して笑われたくない!」
「老後が心配だ!」
というブレーキや危機感の方が
行動の動機として圧倒的に強いんです。
「褒められたい」よりも
「怒られたくない」の方が、
必死になれる。
夏休みの宿題を、
7月にコツコツ終わらせる子よりも
8月31日に泣きながら、
恐怖に駆られて終わらせる子の方が
圧倒的に多いのと同じです。
だから、
「夢に向かって毎日コツコツ」
なんていう輸入された成功法則に従って
うまくいかないのは、
僕らが劣っているわけじゃない。
僕ら日本人のOSに合っていない攻略本を
無理やり読まされていたいただけなんです。
この「日本人OS論」については、
深く掘り下げるとそれだけで一冊の本に
なるくらい面白いテーマなので
また別の記事でじっくり
解説しようと思います。
それにしても、
この事実に気がついてから
世の中のビジネス書の見え方が
ガラッと変わりました。
科学的にも証明されている「爆発の正体」
ここで少し、
理屈っぽい話をさせてください。
散々、
「常識や権威を疑え」
「自分の感覚を信じろ」
と言っておいてなんですが……
実はこの、
「溜め込んで爆発する」
という僕の理論、
科学的にも説明がつくんですよね(苦笑)。
「え、今まで散々否定しておいて
結局科学頼み?」
ってツッコミが来そうですが、
まあ、
僕の感覚が独りよがり
じゃないってことの
証明として、軽く聞き流してください。
例えば、
進化論には
「断続平衡説(だんぞくへいこうせつ)」
という考え方があります。
これは、ハーバード大学の
スティーヴン・ジェイ・グールド博士らが
提唱した説です。
生物の進化は毎日少しずつ
ダラダラと進むのではありません。
「長い停滞期間(平衡状態)」
があり、
その後に環境の激変などが
トリガーとなって、
「短期間に爆発的な変化」が
起きて一気に進む、
というものです。
つまり、
僕が26歳〜29歳の間
何も成果が出ずにくすぶっていたのは、
サボっていたのでも
停止していたのでもありません。
生物学的に言えば、
「爆発的な進化のための
エネルギー充填期間(停滞期)」
だったと言えるのです。
さらに、
心理学の「制御焦点理論」
(コロンビア大学 トリー
ヒギンズ教授提唱)でも、
人間には、
「失敗や損失を避けるため」に
強いモチベーションを発揮する、
「予防焦点型」
がいるとされています。
世の中の成功本のほとんどは
ポジティブな
「促進焦点」向けですが、
僕たちのようなタイプは
ネガティブな危機感こそが
最強のスイッチになるんです。
だから、
今動けないことや
ネガティブな感情を持っていることを
恥じなくていい。
それは「怠惰」ではなく、
「生物としての正しい進化の準備」
であり、
「脳のタイプに合った燃料チャージ」
なのだから。
「何もしない」という最強の戦略
では、具体的に
どうすればいいのでしょうか。
「爆発タイプ」の人間は
今すぐ何をすべきなのでしょうか。
結論から言うと、
「無理に動くな。そのままでいい」
です。
「え、何もしなくていいの?」
「それじゃあ何も変わらないじゃないか」
そう思うかもしれません。
でも、
準備運動ができていない状態で
無理に全力疾走しても、
肉離れを起こすだけです。
エネルギーが溜まっていないのに
無理やり点火しようとしても
不発に終わるだけです。
「やっぱり自分はダメだ」
と自信を失うだけで
逆効果なんです。
僕が29歳で爆発する前の3年間
何をしていたか覚えていますか?
焦りはありましたが、
結局はNetflixやYouTubeを見て
ダラダラしたり、
「何かやらなきゃ」と思いながら
ベッドでゴロゴロしていました。
自己啓発本を読んでは
「明日からやろう」と
先延ばしにしていました。
外から見れば
完全に「ダメ人間」です。
でも、
何もしていないように見えても
実は内側で
「このままでいいのか?」という
フラストレーション(燃料)
を限界まで溜め込んでいたのです。
ガス抜きをせず
圧力鍋のように圧を高めていたんです。
「何もしない」の本当の意味
ただ、
ここで一つだけ
誤解しないでほしいことがあります。
「何もしない」というのは
「思考停止する」
という意味ではありません。
行動は起こさなくていい。
無理に早起きしたり
資格の勉強を始めたりしなくていい。
でも、
「観察」だけは続けてほしいんです。
「なぜ今、自分はモヤモヤしているのか?」
「会社の何が嫌なのか?」
「本当はどうなりたいのか?」
この「内なる声」を聞くことだけは
やめないでください。
ベッドでゴロゴロしながらでいいから
スマホのメモにその不満を
書き殴ってください。
僕のように、
散歩しながら独り言で
吐き出してください。
鍋の蓋を開けて
蒸気を逃がす(ガス抜き)のではなく、
「火がついていること」を確認しながら
じっと圧力が上がるのを待つイメージです。
その「観察」と「溜め」
があったからこそ、
僕も29歳の時に「会社を辞める」
という核爆発が起き
一気に遠くへ飛べたのです。
もしあの時、
無理に「コツコツ」努力して
小さな達成感でガス抜きをしていたら、
今の僕はなかったでしょう。
中途半端な努力で「やった気」
になって満足してしまい、
現状維持を選んでいたはずです。
この話、実は
創作の世界でも似た構造があって。
『ハリー・ポッター』の作者
J.K.ローリングのエピソードは
有名ですが、
彼女もまた、どん底からの反動で
爆発した一人です。
彼女は最初から
エリート作家だったわけではありません。
シングルマザーとして生活保護を受け、
人生のどん底にいました。
彼女を動かしたのは、
「世界的な作家になりたい」
というキラキラした
夢だったでしょうか?
おそらく違います。
「このままでは死んでしまう(精神的に)」
「この惨めな現実から抜け出したい」
そんな現実への絶望と、
そこから逃避したいという
強烈なエネルギーが、
彼女をカフェに向かわせ
物語の世界に没頭させたのだと
僕は思います。
その「負のエネルギー」が
臨界点を超えた時、
世界を変える物語が
爆発的に生まれたんです。
僕はこの形のほうが
凡人に近いと思ってます。
才能うんぬん以前に
逃げたい現実が強ければ強いほど
人は異常な集中力を出せるんです。
あなたの「不満」は「燃料」だ
ここまで読んでくれたあなたは
きっと僕と同じタイプです。
真面目で、責任感が強くて
でも不器用で。
世間のセオリー通りに
生きようとして
でもうまくいかなくて…
そんな自分を責めている。
でも、
もう自分を責める必要はありません。
あなたはダメな人間じゃない。
ただ、
エンジンの種類が
違うだけなんです。
世間では、
「ネガティブ」や「不満」は
悪いもの(臭いもの)
として蓋をされますが
僕らにとってはそれが
「飛躍のための燃料」
になります。
バッテリー駆動じゃなくて
内燃機関。
燃料はポジティブじゃなくて
ネガティブ。
だから、
今は焦らずその「マグマ」を
育ててください。
無理にポジティブになる必要も
ありません。
今の不満や不安を
大切に抱えていてください。
それを否定せず、
「ああ、今自分は怒っているな」
「焦っているな」
と認めてあげてください。
そして、
その感情を観察し
言葉にしてください。
最後に一つだけ。
「コツコツできない自分」
を責めるのをやめて、
「自分は爆発タイプだ」
と認めた瞬間
人生って急に楽になります。
セオリー通りに生きるのが苦しいなら
セオリーがあなた向けじゃないだけ。
人間は1種類じゃない。
OSが違う。
攻略本を間違えてただけ。
もし今、
何も結果が出なくてモヤモヤしてるなら、
それは“才能がない証拠”じゃなくて
燃料が貯まってる証拠かもしれない。
心の底にある「クソこのやろう!」を
ちゃんと見てみてください。
それを見れる人は
いつか必ず飛びます。
静かに、そして派手に。
核爆発みたいに。
それでは、また。
読み終えて、今どんなことを感じていますか?
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