性格が真逆の「ロシア人妻」と、僕が離婚せずにいられる理由

こんにちは、森翔吾です。

以前、

こんな記事を書きました。

あわせて読みたい
人付き合いに疲れた人向け、森式「冷酷なまでの自己防衛術」 30代半ばまでの僕は 「人と会っては消耗する」 この連続でした。 でも現在、41歳になり その理由がはっきり理解できました。 「本当、もっと早く この事実に気づいてい...

内容を簡潔に言うと、

「自分を消耗させる人とは縁を切れ」
「性格が合わない人から全力で逃げろ」

って感じです。

多くの反響をいただいたのですが
ここで一つ、

正直に告白しなければ
ならないことがあります。

実は、

僕が今一緒に暮らしている
ロシア人の妻は、

僕とは性格が

「真逆」

です。

僕は、

いわゆる繊細な気質を持っていて
争いを好まず
のんびりしたいタイプ。

一方、妻は、

ガツガツと前に進み
感情をストレートにぶつけ
お金への執着心も人一倍強い。

正直、

もし彼女が「友達」だったら
僕はとっくの昔に縁を切って
逃げ出していたかもしれません(笑)。

それでもなぜ、

僕たちは夫婦としてやっていけるのか?

なぜ、

離婚の危機
(別の記事で書きましたが
僕がトルコへ家出をした事件など)
を乗り越えられたのか?

今日は夫婦など、

「切るに切れない関係」

の中で、

僕がどうやって相手をリスペクトし
共存しているかをお話しします。

「性格の不一致」

で悩んでいる皆さんには
一つの突破口になるはずです。

 

目次

🔥 圧倒的な「生存本能」へのリスペクト

性格が合う・合わない以前に
僕には妻に対して

「絶対に敵わない」

と思う部分があります。

それは、彼女が

「僕が一生かけても
経験できない修羅場」

をくぐり抜けてきたことです。

一夜にしてお金が紙屑になった記憶

彼女は、

ソ連崩壊後の混乱期を経験しています。

昨日まで価値があったお金が
一夜にして紙屑になり、

家が買えるほどのタンス預金が
ただの紙切れになる瞬間を
目の当たりにしているんです。

これは、妻の叔母さんが
実際に経験した出来事です。

パンすら買えない日々。

一方、僕はどうでしょう。

平和な日本に生まれ
戦後の高度経済成長の恩恵を受け
がんばってバイトをすれば
月20万は稼げる環境で

「ぬくぬくと」

育ってきました。

この

「生存本能のレベル」

が決定的に違うんです。

だから、

彼女がお金に対してシビアだったり
貯金が減ることに
過剰な恐怖を感じたりして

「もっと働いてよ!」

と僕に文句を言ってくる時。

僕は反論しつつも
心のどこかで納得しています。

「まあ、その地獄を見てきた人なら
そうなるのも無理はないよな」

と。

彼女の「ガツガツした性格」は、
性格の悪さではなく、

生き残るための
「生存戦略」
だったと理解しているからです。

自分にはない
その「強さ」へのリスペクト。

これが、

性格の不一致を埋める
最初の土台になっています。

 

🇷🇺 ドバイでの成り上がりと「転落」の選択

彼女のハングリー精神を
象徴するエピソードがあります。

ロシアの田舎で仕事がなく
月給3万円のような生活をしていた彼女は、

母親に頼み込んで片道チケットを買い
ドバイへ出稼ぎに行きました。

スタートは、

月給5万円のホテル住み込み勤務。

そこから英語を武器に這い上がり
最終的には年収1000万円近くまで
稼ぐようになりました。

でも、

僕が彼女を本当に信用したのは
その「稼いだ後」の行動を
知った時です。

彼女は「テイカー(奪う人)」ではなかった

彼女は一度、

良い家に住み
ブランド品を持つような
キラキラした生活を経験しました。

でも、

「これは虚しい。意味がない」

と気づき
自ら生活レベルを
極限まで落としたんです。

僕と付き合っていた頃
彼女はなぜか住所を
教えてくれませんでした。

後で知ったのですが、

彼女は10畳ほどの部屋を
カーテンで仕切り
3人でルームシェアをしていました。

稼ぎはあるのに、

激安スーパーで買い物をし
極限まで節約して貯金していた。

その一方で、

ここぞという時には
惜しみなくお金を使います。

僕の誕生日には
行き先も告げずに、

砂漠のど真ん中の高級ホテルに
連れて行ってくれ
全額払ってくれたり。

自分の母親を
タイのプーケットに招待して
豪華な親孝行をしたり。

彼女は、

お金への執着は強いけれど
人から奪う「テイカー」
ではありませんでした。

むしろ、

大切な人には与えることができる。

「使うべきところを知っている賢者」

だったんです。

この事実を知った時
僕は彼女への警戒心を解きました。

そしてもう一つ。

これは国際結婚あるあるかもしれませんが
彼女の両親(義実家)もまた
非常に自立していました。

よくある話で、

「海外の人と結婚したら
一族郎党の面倒を見なきゃいけない」

なんてことも聞きますが、

彼女の親は
金銭的な要求も一切なく
口うるさく干渉してくることもありません。

妻自身が精神的に自立しているから
その親も自立している。

実は僕、

過去にフィリピン人の彼女が
いた時期があるんですが……

彼女になった瞬間、

「お金の亡者」

に豹変した経験があります(笑)。

フィリピンでは

「お金を持っている人が
家族親戚を養う」

というのが常識だったりしますからね。

だからこそ分かるんです。

この環境要因も、

僕らがうまくいっている
大きな理由の一つかもしれません。

 

 

🧗‍♂️ 「人生のステージ」が一致していた奇跡

とはいえ、

どれだけリスペクトがあっても
タイミングがズレていれば、僕らは
うまくいっていなかったと思います。

ここが、

今回の話で一番重要なポイントです。

僕たちが出会ったのは
お互いに

「成功と贅沢」を経験し
その後の「虚無感」を知ったタイミング

でした。

僕の経歴を少し話すと
29歳でサラリーマンを辞めて起業し、

その後騙されて大金を失い
どん底を味わいました。

そこから「神セラー」に出会って
V字回復し、借金も返済して、

一時期は世界中を旅して
贅沢をした時期があります。

でも、

「これを続けても幸せじゃないな」

と気づいて
スモールビジネスにシフトしていた。

妻も同じく、

ドバイでキラキラ生活を経験して
「これじゃない」と気づいて
質素な生活に戻っていた。

つまり、

「山を登りきって
一度降りてきたフェーズ」

で出会ったんです。

もし、相手が20歳だったら?

よく「若い奥さんがいい」なんて
話も聞きますが
僕の場合は多分無理でした。

もし相手がまだ、

「これからブランド品が欲しい!」
「高級車に乗りたい!」

という欲望メラメラの段階だったら。

特にドバイなんて、

フェラーリやロールスロイスが
タクシーのように走っている街です。

欲望には限りがありません。

もし彼女がそのフェーズにいたら、

「なんで買ってくれないの?」

と不満を持たれ、

僕も

「なんでそんな無駄なものを」

とストレスを感じていたでしょう。

実は、これには
面白いデータがあります。

夫婦円満の秘訣は「性格」じゃない

アメリカのコーネル大学で、

700人以上の高齢者を対象にした
大規模な調査が行われました。

彼らの結婚生活の合計は
なんと4万年分。

その莫大な量のデータから
導き出した、

「長く幸せな結婚生活の秘訣」

は性格の一致ではありませんでした。

「最も重要なのは
根本的な価値観の一致である」

性格なんて違って当たり前。

でも、

「人生で何を大切にするか」
「どのステージにいるか」

という価値観が一致していれば
関係は続くんです。

ここがズレていると、

どんなに性格が良くても
搾取する側とされる側に
なってしまいます。

 

✈️ お金の喧嘩と「戦略的撤退」

もちろん、

ステージが合っていても
喧嘩はします。

特に僕の貯金が減り始めると、

彼女の「ソ連崩壊トラウマ」が発動し
パニックになります。

「もっと仕事してよ!」
「どうするの!」

と、不安をぶつけてくる。

僕にも

「今は研究期間だ」
「資産運用で回っているから大丈夫だ」

という論理的な言い分があります。

でも、

彼女には通じません。

なぜなら、彼女にとってお金は
ただの数字ではなく、

「明日の命」

だからです。

世界的ベストセラー
『サイコロジー・オブ・マネー』でも
こう言われています。

「人がお金に対して取る行動は、
その人が経験した歴史(経済状況)
によって決まる」

平和な日本で育った僕と、

国が崩壊した彼女とでは、

お金に対する「恐怖の感度」が
根本的に違うんです。

だから僕は
まともに戦いません。

以前の記事で書いた
「トルコへの家出」もそうですが、

僕は

「戦略的に距離を置く」

という選択をします。

夫婦研究の権威である
ジョン・ゴットマン博士によると、

「夫婦の喧嘩の原因の69%は、
解決不可能な永遠の問題である」

そうです。

性格や育ちの違いなんて
直そうとするだけ無駄なんです。

だから僕は、

「解決」を諦めて
「撤退」を選びます。

彼女は感情的に爆発するけれど、

嵐が去れば必ず冷静になり

「あの時は言いすぎた
ごめんなさい。」

と反省するタイプだと知っているからです。

相手の

「取扱説明書(トラウマの背景)」

を知っていれば、

大喧嘩もコントロール可能な
イベントになります。

 

🌏 結論:性格は違っても「向いている方向」が同じならいい

僕たちは、

性格も生まれも育ちも真逆です。

でも、根底にある

「価値観」

だけは驚くほど似ています。

それは、

「知らない世界を見たい」
「向上心を持ち続けたい」

という探究心です。

お互い旅行が好きですが
それは単なる娯楽ではありません。

旅を通じて
新しい常識に触れ
自分を成長させたい。

これは僕らの
子どもたちにも
経験させてあげたいこと。

普段の節約も、

お金への執着も、

すべてはこの「自由な旅」や
「家族の未来」を守るため。

友達選びなら、

「居心地の良さ」や「快楽」を
共有できれば十分です。

でも、

人生のパートナーは違います。

パートナーとは
長い人生を生き抜くための

「生存(サバイバル)を共有する相手」

です。

自分と同じ性格の人よりも
自分にない強さを持ち
背中を預けられる

「リスペクトできる戦友」

を選ぶのも、悪くないものです。

正直、

妻と結婚していなかったら
のんびり屋で臆病な僕は
今の資産や生活を
築けていなかったと思います。

行動的な彼女が、

半ばスパルタ的に
僕の尻を叩いてくれたおかげです。

まあ、

喧嘩している最中は
そんなこと言っていられませんけどね。(笑)

皆さんのパートナー選びや
現在の夫婦関係を見直す
ヒントになれば嬉しいです。

それでは、また。

あわせて読みたい
【妻と出会いの裏話】運よりも「決断」が大事なたった一つの理由 こんにちは、森翔吾です。 今日は、 今まであまり 話してこなかった、 いや、正直に言うと 「ちょっと恥ずかしくて 隠していた話」 をしようと思います。 テーマは、ズ...
あわせて読みたい
夫婦円満の最終奥義?僕らは「小さな別居」を選んだ こんにちは、森翔吾です。 今日は夫婦関係における、 「切実な悩み」 と、僕なりの、 「解決策」 について本音で 書いてみようと思います。 突然ですが、 こんなふうに ...

読み終えて、今どんなことを感じていますか?

(複数選択可能、直感でチェックしてください)

目次